
肯んじえません。
Sun.29.8.2010

「んー、どしてもはみでるんだよね」
どう見ても、自分のサイズと比べて小さすぎる箱にご執心の琥珀。うしろむきに入りなおしてみたり、ジャンプして飛びこんだり、角をひっかいてみたり、散々彼なりに工夫してみた結果、

「入れた!」
得意になってるところ悪いけど、入りきれてない、入りきれてないよ琥珀・・・
そして夜。

「なんかきついんだよね」

「まいっか」
あくまでこの箱にこだわる琥珀。
移動が多かったこの週末、新幹線の中で、ipod 版の「Myst」を。Myst をやるのはすごくひさしぶりだけど、世界を探訪しているうちに記憶が蘇る。そうそう、こういう、どこか異様で、それでいて美しい、こんな世界だったよ。そしてそう、登場する父親も、兄弟その1も兄弟その2も、揃ってロクデナシだったわ・・・この素敵に感じの悪い人々は、全員このまま放っておいた方が世界のためになるんじゃないかと思いつつクリア。ああ、うち帰ったら、HD
取り換えてデータが飛んじゃったUru をインストールして最初からやろうと心に誓う。

皮をかりかりに仕上げた鶏のソテーと

カプレーゼと迷ったがサラダ仕立てに。

シャンパンヴィネガーで作るドレッシングが最近気に入っている。
* 夕食 *
・チキンソテー、ローズマリー風味。
・バジル・トマト・モッツァレラのサラダ。
・帆立とルッコラのサラダ。
・バゲットとカマンベール。

ともしび。
Thu.26.8.2010

廊下の突き当たりの灯りが欠かせない。

「なーに?」
むろん、このくろくてしろい猫が来てからの話。
暗がりにひそんで、通りかかる人やら猫やらに飛びつくというのが、琥珀のお気に入りの遊びのひとつ。加えて、暗がり待機中にねむくなって、うつ伏せ姿勢でながーく伸びて寝ちゃうのもいつものこと。あおむけでおなかの白いところを見せて寝てればともかく、そんなまっくろ状態じゃあ見えません。というわけで、うっかりしっぽの先を踏んじゃって大抗議されたこと数度。以来あかりが導入されたのだった。育ててみるまで想像もしていなかったが、そうか、黒メインの毛皮の猫だとこういうことが起きるのね。そういえば、「・・・洋服だけじゃなくて猫でも、黒ってほこりが目立つんだね。」というのも、この猫が来てからの発見のひとつなのだった。
* 夕食 *
・和食。

目撃。
Wed.18.8.2010

「見られた?!」
玄関で、人の下駄を蹴っ飛ばしたり、タイルの上をごろんごろん転がったり、傘立てに手をつっこんだり、ひとりではしゃぎまわっていた琥珀。あーあと思いつつも放っておくと、急にしんと静かに。どした?と覗いてみると、ドアのところで仁王立ちになって延々外を眺めていた。10分近くもそのままじーっと立っていたが、ほんとうは君、二足歩行出来るんじゃないの?

はしゃぎすぎて、その後は熟睡。
* 夕食 *
・洋食?

ままならない。
Tue.17.8.2010

麻布団に団扇に蚊取り線香。
これで夏の午睡の準備は完璧と思いきや

え?

ちょっと・・・

「琥珀の。」
そーですか・・・
夕食の炒め煮は梅風味にするつもりで、梅干しを叩いて種を取った梅肉も作ってあったのに、最後の最後で「ナンプラー」という神の啓示の如き直感が閃いて、ナンプラー風味に。というか、気がついたら手がすでにナンプラーを入れていた。あまりの暑さに、直感と行動と本能が直結してしまっているらしい。おいしかったけど、どうしようねこの梅肉。

長芋ともやしの食感がおいしい。

和え物はひえひえに冷やして。
* 夕食 *
・なめことオクラの大根おろし和え。
・鶏ささみと長芋、もやしの炒め煮。ナンプラー風味。
・実家から貰っただだちゃ豆。
・つるむらさきのお味噌汁。

夏の日。
Sun.15.8.2010

夕暮れ。
ぱちぱちとソーダ水のように明るい7月と違って、
8月の光には、まぶしさだけではなく、陰りがある。
気がつけば、8月もあと半分。あまりの暑さに、家中の床で猫たちが伸びているこの夏。

シンプルな構成のピザほど、素材の味がどかんと出るなあ。
もうしばらく前になるけれど、ピッツァ・マルゲリータを焼いた。実はその前にも1度焼いていたのだけど、悪くはないものの、思ったほどの出来じゃない。使ったELLE a table のレシピに、フランスパン用の準強力粉か、なければ強力粉にコーンスターチを足したもので代用可能とあったので、後者を試してみたんだけど、軽さはあるものの、なんだか生地自体のおいしさが足りない。ご近所スーパーのモッツァレラも、今ひとつ味がない。トマトは近くの農園の完熟トマトで、とてもおいしかったんだけど。それで今回は、フランスパン用の準強力粉と、イタリア産の水牛モッツァレラを用意してリベンジしたところ、思わず驚きの声があがるほどのおいしさ!すごい、作り方は同じなのに、味はこんなに違うのね。そして前回と今回で判明した衝撃の事実は、わたしには生地を丸く伸ばすスキルがないということであった。丸くまとめた生地を伸ばしてるのに、なぜ最終形は長方形になるんだ?
この作品は映画館の大きいスクリーンで観たいなーと思っていた 『借り暮らしのアリエッティ』 を念願叶って昨日観てきた。床下の人たちの、日々を大切に営んでいる感じが伝わってくる生活や(巻貝に生けられた小さな花!)、上の家の素敵な佇まい、古い家の中に流れる時間の柔らかさとか(そして、とても格好いいアリエッティのお父さんとか)見入ったところはいくつもあるけれど、一方で、もっとどきどきしたかったなあというのが率直な感想だ。このお話は、1軒の家と庭の中だけで展開する小さな世界での出来事だから、眼鏡のしかくい顔のひとが「はははは、見ろ人がゴミのようだ」と言ったりもしないし(言うか!)、巨大戦艦が不時着したりもせず、すごい空中戦もないのは当然のことだけど、でももうちょっとスパイスが欲しかったなあ。最後、「え、これで終わりなの?」と、お話の途中で本が閉じたような残念さを覚えたのだった。
夜。お風呂場を歩き回ってびしょぬれの琥珀を、おにいちゃん猫のむーちゃんが熱心に毛づくろいしてあげていた。えらいなあと感心した10分後、むーちゃんはまだ毛づくろいを続けていた。しかもさっきと同じ場所を。琥珀は虚ろな目になっていた。あの、そろそろ、やめたげて。

やっぱり柄的にモノトーンが似合う琥珀。
本人もよくわかっているのか、日中はもっぱらこの麻座布団の上に常駐。
今夜は和食にしようと思っていたら、レタスを買ったばかりのところにレタスが届いたといいます。ええいつものことです。くじけません。というわけで今夜ははからずもレタス祭りに。

甘めピリ辛のひき肉とピーマンを

レタスで包んで頂く。
* 夕食 *
・ひき肉+ピーマンの甘辛炒め+レタス。
・レタスのお味噌汁。
・実家から送ってもらっただだちゃ豆。
・同じく実家から届いたきゅうりのお漬物。この、ちょっと酸味のあるピクルスタイプのきゅうりのお漬物って、山形のものなのだろうか。
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