
7日目。
Mon.30.11.2009
 @世界は俺のもの。

ケルズの書の上に寝そべるとは、どれだけ大物なんだ。

本の代わりにタオルを敷くということで、互いの妥協点を見出す。

あーちょっとーテリトリーからはみださないでくださーい。
 A逃げてー!!!

あッ

ああッ
 B第二ラウンド。

あ・・・

ああ・・・

あああ・・・!
なんだかんだいって、結構楽しんでいる牡丹。
 Cそうは言っても。

仔猫のあまりの無体さに、思わずうらめしやポーズの牡丹。
 Dぐるぐる。
猫猫製作猫リトアニア語猫猫製作。という感じの日々。
* 夕食 *
・写真を撮り忘れたけれど、たしかアボカド尽くしだった気が。
・おいしいハムがあったので、アボカドとアルファルファと一緒にオープンサンド。
・海老とアボカドのサラダ、オーロラソース。

6日目。
Sun.29.11.2009
 @肯んじえません。

いい天気だったので、日当たりのいい和室にクッションを集めて干した。
しかし扉が開いていたらしく、戻ってきたらこんなことになっていた。
小さいくせになぜ君はそんなに偉そうなのかね?
 A仔猫 meets 洋服ブラシ。

洋服ブラシが気になったようでおそるおそる近づき

そうっと触ってみる。
動かないので安心したかと思いきや

がぶッと必殺の一撃!
無抵抗の洋服ブラシを攻撃しちゃいかん。
 B夕食。

つけあわせは、わかめと麩。
 C読了。
『修道院の薬草箱』読了。オリジナルで薬草茶を作りたいという野望がよりふくらむ。しかし実験台は自分自身。『レイトン教授と悪魔の箱』では、ハーブティーを調合するというミニゲームがあって好きだったが、自分がいかにしばしば「どうやら私たちは、未知の飲み物を作ってしまったようだ。」「仕方がないね。封印しておこう。」のメッセージを目にしたかを思い出して目がさまよう。
 D超ピンチ。
明日はリトアニア語のスピーキングの授業だったとはっと気づく。しかしまったく勉強できていない。1週間前に先生と約束したときには、こんな事態になるとは思わなかった。今から一夜漬け・・・すらできないというこの危機。これを書いている今この瞬間も、仔猫がわたしの背中をよじ登り、後頭部のシニョンを攻撃しようと狙っている。
* 夕食 *
・北海道出身の黒かれいに遭遇したので、すかさず煮付ける。
・お豆腐と葱のお味噌汁。
・ごはん。

5日目。
Sat.28.11.2009
 @ヘルプミー。

仔猫のなんたる体力旺盛さ。
そしてわたしのなんたる体力のなさ。
起きぬけに飲むマリエン薬局のリバイタルブレンドが命綱になってきた。

これが必要なのは断じて君じゃない。

ティーポットを温めていたお湯を流しに行ったわずか5秒の間にこのありさま。
ストップストップストーップ!!!
 A夕食。

温まる・・・

岩塩をぱらり。
* 夕食 *
・鶏と長芋と銀杏の旨煮。
・かりかりに焼いた鶏皮。
・網焼にした厚揚げ。

4日目。
Fri.27.11.2009
 @ベッドと化す。

仔猫に落とされないように、いまやなにもかも片付けざるをえなくなった
机上部。
 A鳥の鳴き声キャッチ。

すっ

く。
 B全力で妨害。

妨害。

妨害・・・

ぐー。
本気で寝るなあああああああ!
 C夕食。

これと

これは撮ったのに、肝心のメインディッシュは撮り忘れたという。しかし

ワインはしっかり撮影。
 D願望。
もし光り輝く天使的ななにかがばっさばっさと現れて、「汝の願いをなんでも1つ叶えよう」と言われたら、「仔猫の起床時間をあと3時間ほど遅くできませんでしょうか」とお願いしてしまいそうな今日この頃。
* 夕食 *
・生ハムと生マッシュルーム+おいしいオリーブオイルをたらりとかけて。
・スナックエンドウの味噌マヨネーズ和え+白胡麻。
・牛肉、人参、じゃがいも、玉ねぎ、マッシュルームのカレー。

3日目。
Thu.26.11.2009
 @今日の悪党。

まだここまでは来ないだろうと油断していたら
窓辺のものを片っ端から叩き落す。
何1つ壊れなかったのは奇跡以外のなにものでもない。
 A仔猫 meets 牡丹。

昨夜の最初の出逢いでの牡丹の大人な対応に、仔猫が心を許す。
しかしだからといって、いきなり遊び相手認定で殴りかかるのはよしなさい。
 B仔猫 meets むーちゃん。

たすけて、かかさん・・・
ちいさいのがはーって言ってるよ・・・

一刻も早く外に出たいむーちゃん。
 C天使。

寝てるときだけ。
 Dボス、犯人確保です。

やすり類を片っ端からなぎ倒して歩いているところを捕獲。
 E初海老。

大興奮で

わたしに突進&よじ登る。
F今日のお気に入り。

ごみ箱に飛び込んで、

飛び出すこと。
Gありがとう、ビー玉。

これさえあれば、

すっ飛んできて、1人で夢中で遊んでる。
ただし、見失うとたちまち泣き出す。
* 夕食 *
・お茶漬け・・・

2日目。
Wed.25.11.2009

多少水がこぼれても大丈夫な器ってどれだろうかと考えたが
結局、花を生けるのに使っているC&Sしか思いつかず。
夜明け頃、かぐわしい香りで目が覚める。・・・うーん、フリージアの香り・・・いや、でもなんで?・・・あー!!!
というわけで。寝室には他の猫も入るし、出来ればまだ入れない方がいいなあと仕事部屋で寝かしつけた昨夜。しかし仔猫は数時間置きに目を覚まし、部屋の探索を始め、なにかを落としたり倒したり、あるいはにーにー鳴いたりの繰り返し。昨日のうちに危なそうなものは全部片付けたり配置換えをしたりしておいたので被害はないものの、うかうか寝ていられない。午前3時過ぎにまたしても物音がしたので部屋に入ると、勇気凛々状態になった仔猫が、勇ましく本棚をよじ登って頂上を目指しているところだった。ああああ。もうどうしようもないので寝室に連れて行って一緒に寝たが、やはり数時間後に起き出したらしい仔猫は冒険を再開し、枕元の李朝膳(もどき)からバルブアトマイザーを墜落させ、幸い割れはしなかったものの、倒れて漏れ出したオーデコロンでそこら中をいい香りにしてしまっていたのだった。
そんなわけで、寝不足で相当朦朧としているわたしに比べ、仔猫はすがすがしいまでに元気。昨日は全然喉を鳴らさなかったのだけど、午前3時に逢ったときあたりから、今日は顔を合わせるたびに大きく喉を鳴らす。一晩寝て、「ここがおうち」 という気分になったのだろうか?食欲も旺盛で、昨日のお昼うちに来てから、朝の8時までの間に、モンプチサイズの猫缶を3缶半食べたのには驚いた。最近あまり食べてなかったのかもしれない。

かかさん、どうしよう、なんかいるよ・・・
他の猫たちは、今日も戦々恐々。朝の挨拶をしようと寝室の扉の前できちんと座って待っていた牡丹と、勢い良く寝室から飛び出そうとしていた仔猫は、全く心の準備がないまま超至近距離でご対面してしまい、30秒凍りついた挙句、仔猫の威嚇音でジ・エンド。2階になにかいる・・・ということで、昨日から起きている間中2階の方を見上げていたちーちゃんは、夕方ようやく勇気を出して寝ている仔猫を見に行ったものの、相手の半径50cm にも入れず敗退。でもまあ、新しい猫が来たのは同じく迷子だった紅葉以来6年ぶりだし、しばらくはこんな感じでも仕方がないかもしれない。慰労の意味を込めて、なまものは口にしない紅葉を除く4匹にささみをお召し上がり頂く。

勇気を出して扉の隙間から覗いてみたものの

すでに逃げ腰。
とりあえず、ちっとも目が離せないので、仔猫が寝ている間しか身動きが取れない。仔猫はよく寝るというのは本当に素晴らしいことだ、と天に感謝する。お昼過ぎに寝かしつけた後、ダッシュで買い物に行く。食材、それに仔猫用ご飯を買わなくては。昨日からあげているごはんは、実はシニア用の柔らかフードで、先住猫たちは誰ひとり食べなかったのが残っていたのがよもやこんなところで役立つとは思わなかった。とはいえ、シニアと仔猫では必要な栄養が違うだろうし、そもそもこれは一般食なので、早急に総合栄養食を見つけなければならない。幸い近くにペット用品屋さんがあって助かった。ここのお店には、迷い犬、迷い猫情報が集まるので聞いてみたが、該当なし。スーパーの掲示板と動物病院も、今のところ情報がない。うーん。どこかでごはんをもらっていたのら猫一家の子供なのかなあ。

その頃仔猫はこんな感じ。
おまえもか、ブルータス。
なんでみんな人の椅子を取るんだ。

得意のポーズでおなかのカラーリングを披露。

ぞろ目率高し。
夜、再びぞろ目に遭遇。おおと思っていると、昨日お逢いしたご近所の方が、採れたて大根を持ってきてくださった。ありがとうございます。これは仔猫がうちに来たからこその頂きものなわけで、それを考えると非常に甲斐性がある猫と言えるかもしれない。

そんなわけで、夕食はピーラーで細長く麺状に剥いた大根と、つまみ菜、油揚げ、豚肉の鍋。
仕上げはうどんで。
* 夕食 *
・なにを作ろう・・・
今日も鍋なのは、短時間で出来るから。

そんな日。
Tue.24.11.2009

ずらり。
12:55 11111 を踏む。今日の人数も11 で、ああなんか始まりって感じ。いいことありそうだと思う。
13:05 どこかの猫のわおわお鳴きが聞こえる。恋の季節?にしちゃなんか時期が違うような。
13:05〜13:10 一向に止まない猫の声が気になって2回外に出る。移動しているのか、猫本人は見つからない。
13:15 3度目に、声を辿って家の裏に回ってみる。途方に暮れた様子のご近所の方が立っている。
13:16 近づくと、うちの家とお隣さんの間の通路を白黒の仔猫が疾走してきて、しゃがんだわたしの胸に飛び込んでくる。
13:16 呆然としていると、「良かったわ〜 どうしようかと思ったけど、うちじゃ飼えなくて。」と泣かんばかりにご近所の方に感謝される。
13:17 え?え?え?
13:18 呆然としたまま家に連れて帰って、居間でくつろいでいたうちの猫5匹を凍りつかせる。
13:18 ああみんなハーッて威嚇するだろうなと思ったら、威嚇し、他を圧倒したのは仔猫の方だった。なんで?

仕事部屋に連れて行ったところ、

100年もそこにいたかのようにくつろぎ

横になり

くりんと転がって

寝た。
迷子になっていた子ということで、健康診断をかねて病院に連れていったところ、1週間後にもう1度検査があるものの、どうやら超健康優良児っぽい。野外生活だったにしてはノミすらいない。野良王子だった紅葉とは真反対で、人が大好きで猫が駄目。ここしばらくの冷え込みにも関わらず風邪を引いている様子がなく、毛艶も良ければ、目もきらきら、鼻も濡れていて、おしりもきれい。家の中に入れても、部屋の扉を閉めてもちっとも怖がらない。電気器具の作動音などが全く平気。などの特徴から、この子はどこかの子が迷い出て来ちゃったのではなかろうかという気もする。動物病院の先生によれば、猫それぞれの性格もあるから、一概にそうは言えないそうなのだが・・・動物病院や猫用品のお店などで、迷子情報がないか聞いてみるつもりだ。動物病院の先生から、とりあえずこの1週間は病気がないかの診断もかねて他の猫と接触しないようにしなければいけないという指示を受ける。紅葉の時は猫好き & 人を怖がり過ぎて1週間他の猫から離しておくことが出来なかったけど、この威嚇っぷりならその点だけは安心できそうだ。
で、他の猫たちだが、この小さいサイズの猫に精一杯の威嚇をされた巨体のむーちゃんは怯えておかあさんのたんぽぽから離れなくなってしまい、紅葉に至ってはテレビの陰から出てこなくなってしまった。よわよわ・・・みんな、相手は生後3ヶ月くらいの幼児だよ〜

そしてその頃仔猫はこんなんだった。
リラックスし過ぎ。大物の予感。
* 夕食 *
・いろんな意味で今それどころじゃない。
結局、鶏手羽、豚ひき肉・しょうが・ねぎみじん切りの肉団子、白菜、
えのき、椎茸の鍋に。

王様バンド。
Fri.20.11.2009

鶏がらスープと、スープを取った残りの鶏が残ってたので
身をほぐして製作した中華風のおかゆで朝食。
朝起きたら、普段ふたえのまぶたが、三重になっていた。もしかしてこれが今回のリフレクソロジーの効果ですか?現実は常に想像を凌駕するなあ。まるでパルプンテ。
ベランダで陽光に当たってとろけていると、すでにこの季節の風物詩となっている、上空を謎の鳥が 「かもッ かもッ かもッ」 と鳴きながら1羽で飛んでいく現象を目撃する。毎年思うことだが、あなたさまはどなたですか?鴨?
まぶたは三重になり、なぜかお肌ももちもちしているが、今回求めた結果はそういうことじゃないんだよなあ、と思いつつ、相変わらず風邪のまま食材を買いに出かけたスーパー内で、「そういえば、王様バンド来るのよね。」 「そうなんですってね。」 という女性2人の会話を耳にする。それって、バンドメンバー全員が王?それとも、国王1人がボーカルとかベースとか全部担当するの?ただでさえ空耳係数が高いわたしが、さらにぼうっとしている今日この頃、おそらくたぶん空耳だろうが、しかしもとの正しいフレーズがなんだったのかがわからない。あるいはひょっとして、単なる事実なのかもしれない。
スーパーの前に、おいしい焼き鳥屋さんがお店を出していたので、今日は焼き鳥の日に決定。

出汁をたっぷり含んでおいしく煮えた。
人参を切ったら、真っ赤でびっくり。

お味噌は焼き鳥屋さん特製。
ピリ辛。

しゃきしゃき。

で、エビス。
* 夕食 *
・ミニがんもと人参と椎茸と銀杏の含め煮。
・焼き鳥各種。
・蓮根と搾菜のきんぴら。

はむ。
Thu.19.11.2009

きりり。

脱力・・・
寝込むほどではないが、しかし延々風邪。という状況に業を煮やし、エッセンシャルオイルを使ったマッサージへ。ここのお店でぐずぐず風邪状態の時に施術を受けると、およそ8割の確率で
(A) 帰宅後死んだように熟睡、翌朝快癒。
(B) 帰宅後高熱が出て寝込み、1週間後快癒。
のどちらかになる。なんて素敵なロシアンルーレット。施術後、ぼーっとお茶を飲みつつどっちのカードが来るか待ち構えていたが、あの特徴的な眠さがやってこない・・・ということはパターンBか?
とりあえず、早めに夕食を食べて早めに寝よう。ハム屋さんですごくおいしそうなハムを発見したので、お店のひとに数枚切ってもらって、それが今日のメインディッシュ。だがしかし、赤ワインも普通に飲めて、ごはんもおいしく頂けたということは・・・え、パターンBもなし?
夜、早めに寝たものの、たぶんなにかわたしには理解できない彼なりの理由があったのだと思うが、なぜかわたしの布団の上を、ごろごろと喉を鳴らしたむーちゃんがせっせと往復しながらまんべんなく踏みしだいていく。うう・・・

直径17cm。1枚でディナー皿がいっぱいになる大ボリューム。
ポメリーのマスタードと、瓶詰のザワークラウトを添えて。
ザワークラウトは、なぜかポーランド産。

これにもポメリーマスタードが使ってある。

レーズン、胡桃、オレンジピール入り。

チリワイン。
おいしかったけど、この食事にはちょっと重めのお味だったかな。
なんとなくガルシア・マルケスっぽいラベルが素敵。
* 夕食 *
・ハム、マスタード、ザワークラウト。
・ブロッコリーと煎り胡桃のホットサラダ。
・パン。

11月。
Sat.7.11.2009

忘れっぽい上に、冬の薔薇はただのとげとげした青い枝の乱立に過ぎないので、
プランツ・ラベルは必須。
最後の11の鍵に夢中で、男前豆腐の波乗りジョニー少々と洋梨少々で生きていたここしばらく。作品に入り込むと、飲まず食わず寝ずのこういう状態になることがある。このモードのときは、なぜか自動ドアの前に立っても認識されず、お店の入り口で途方に暮れたり、まるでわたしがそこにいないかのように突進してくる人々にびっくりすることが多い。たぶん半分別の世界のひとになっちゃってるんだろう。こう、ホログラムっぽいかんじで。
夕暮れ、昨日届いた Souvenir de la Malmaison スヴニール・ドゥ・ラ・マルメゾン の苗を植えつける。まだ休眠してない時期だし、根鉢は崩さないようにと思うが早いが、ばらばらに崩れる。ああああ。でもまあどうにかなるだろう。"Queen of Beauty and Fragrance" というすごい二つ名を持つ1843 年作出のこのひとはなかなか気難しい薔薇のようだが、無事根付いて花を咲かせてくれるといい。
今日は鍵が完成したので、現世リハビリを兼ねて、切るだけ、炒めるだけの簡単なごはんを作る。まだぜんぜん普通のモードには切り替わっておらず、もう永遠にジョニーと洋梨で生きていけそうな気分。これが、一段落して我に返ると、「たいへんだ!おなかがすいた!」と、まるで頭に矢が刺さっていることに突如気づいた人みたいに大騒ぎし始めるんだけど。

ペッパーミルで挽いた山椒と、お醤油少しで。

ごま油と塩。

これも、ごま油少しとお塩で。

頂き物の柿の葉寿司。
* 夕食 *
・蛸の山椒炒め。
・赤葱と鶏ささみの炒め物。
・ザーサイ豆腐。
・柿の葉寿司。
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