
たんぽぽ。
Sun.30.08.2009

紅葉とたんぽぽ。
お母さん猫のたんぽぽの乳線のしこりが悪性だとわかったのは6月のこと。それから3回の大きな手術を経て、今日最後の抜糸が終わった。前回と今回の2回の病理検査で転移もないことがわかって、目の前のカーテンがさーっと開いた気持ち。これから3ヶ月ごとの検診は必要だけれど、それでも大きな山を越えた。ありがとうの気持ちでいっぱいになって、たんぽぽを抱く。
何が自分に出来るのか、たんぽぽにとって何が1番いい選択なのか悩みながら、彼女のためのホメオパシーを処方してもらったり、猫たちの食事をローフード中心に変えたり、でもやっぱり中心にあったのは、たんぽぽ自身の頑張りだ。エリザベスカラーをつけた不自由な状態なのに、ほかの猫たちをかいがいしく毛繕いをしてあげたり、かと思えばエリザベスカラーを有効活用して、頭を果敢に振ってほかの猫たちを追っ払いながらごはんに突撃したり。小さい身体に宿るいのちの力。はかなくて、そしてとても強いもの。この数ヶ月いろいろあったけれど、振り返ると大変なだけではなくそこには笑いも勇気づけられる瞬間もいっぱいあって、そのど真ん中にいつでもあったのは、何をしたということでも、何が出来るということでもなく、ただ生きているというそのことの、誇りと気品。腕の中のあたたかさに、いつしかたくさんの贈り物をもらっていたことを知る。
|